2020年5月2日土曜日

24. 最後の651系

いわき駅から北へ向かう列車に乗るのは、震災後初めて。






 人が少ないホームに、列車が入ってきた。



久しぶりのオリジナル651系。

前回乗ったのは、
常磐線の定期特急運用から撤退する前だったから、
7年ぶりになるのか。

その時の記事
https://via-joban.blog.ss-blog.jp/2013-03-10

でも、伊豆クレイルには乗ったな。


「普通 富岡」
の表示がなんとも言えない。


室内は変わっていないように思える。


草野駅
あまり変わらないかな。 

いわき駅を発車すると、
その加速する感じに、
なんとなく昔のことを思い出した。


久ノ浜駅

海の近くは、
景色が変わっているように思えた。


太平洋を望みながら。 

海のそばを走っているのに、
意外と海が見えない常磐線。

この区間も、
線路と海の間にあった集落の跡地が
目についた。


広野駅
ホームの待合室は昔のまま。
だけど、
駅の裏は、
田んぼではなく、大きな建物が並んでいた。 


夕陽に照らされ、
軽やかに走っていく。 


木戸駅
このお城は、
震災後に修復されたとか。
なんとなくだけど、
以前とは印象が変わった? 


竜田駅
新しい駅舎が建築中だった。
駅の裏手を広げているようだった。 


富岡駅
いわき駅から約40分で到着。

変わらないように見えるけれど、
震災前の面影はホームの土台と形ぐらいか。


3番線の651系

かつての駅舎は、
ちょうどこの写真の左側辺りの橋の下にあったと思う。 

再開通を前に、
数百メートル北側に移設された。

震災直後は、
富岡駅が津波の直撃を受けたこともあり、
町の復興案と線路の復旧案のひとつとして、
旧金山信号場の辺りから夜ノ森駅まで
直線状に線路を引き直し、
町の中心部に駅を移設することも
考えられていたけれど、
復旧費用は全額JRの自己負担になることが判明した時点で、
そのような話は消えた。


富岡駅改札口
かつての様子を知る者としては、
みどりの窓口やキオスクがなくなり、
 寂しい限り。

Suica改札機がすでに設置されていた。





折り返しの発車を待つ。

思っていた以上に、
たくさんの人が乗って来た。
意外と通勤客はいるんだな。

ホームは嵩上げがされていた。
ということは、
701系などは入線できなくなったのか。


木戸駅と広野駅間の複線区間を行く。 


 来た道と同じく、約40分でいわき駅到着。
列車はこのまま勝田へ回送されるようだ。



約9年ぶりとなった、
いわき駅と富岡駅間の乗車。
もうしばらく乗ることはないと思う。
651系に乗るのも最後になりそう。

651系は、
シンプルで良いデザインの車両だと思う。
しかし、
今回乗ってみて、
改めて車内にも車体にも疲れが見えるのを見て、
長い間お疲れ様、という思い。

特急あかぎで活躍している仲間もいるので、
すぐにその姿が見れなくなる訳ではないけれど、
常磐線を走る姿が見れなくなるのは、
個人的にはやはり寂しい。


久しぶりに
このブログにログインしようとしたら、
IDやパスワードを思い出すのに、
苦労した…。







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